11月1日(土)滋賀県大津市堅田の
湖水に建つ浮御堂へ行きました。
浮御堂は、平安時代に比叡山の
恵心僧都(えしんそうず)が海上安全を祈願して建立し、千体の阿弥陀仏を刻んで安置されました。
小さいお堂ですが湖水に立ち、回廊を歩くことができます。
回廊を歩くと素晴らしい景色が広がります。
対岸には近江富士、長命寺山、左の方には琵琶湖大橋、湖上にはヨット、ブラックバス釣り、眼下には大きなコイがゆうゆうと泳いでいるのも見られました。
この写真は
高浜虚子の白い句碑で
「湖も この辺にして 鳥渡る」と刻まれているそうです。
写真のように鳥たちが句碑の周りに集まり休んで、また飛んでいきます。
回廊の湖側へ回ると
浮御堂阿弥陀如来像が25年ぶりに御開帳され、拝顔することができました。
色鮮やかで美しい阿弥陀様です。
建立した恵心僧都は源氏物語に登場する僧のモデルとされ、
今年は源氏物語が書かれて1000年にあたり御開帳されたのだそうです。
期間は2008年11月3日(月)まで
湖族の郷資料館に入ると年配の案内人の方が、
堅田の歴史、ゆかりの人たちや民具などについて詳しく説明して下さいました。
この堅田は平安のころから湖の交通の要所でした。
朝廷にここから魚を献上したそうです。
また中世から江戸時代には、堅田衆が船から通行税をとったりして、
自治都市を築いたところ。
堅田は、蓮如、一休さん、松尾芭蕉、、志賀廼家淡海、吉川英治など多くの有名な人々とかかわりが深いところでした。
浮御堂門前にある琵琶湖名産の佃煮を作っておられる
魚富商店さんの
ご主人です。
鮎の佃煮やえびまめの佃煮、鮎の甘露煮などが並んでました。
水槽にウナギが活かしてあって、注文をしたら焼いて下さるそうです。
琵琶湖の鮎は大きくならなくて、小さい鮎だけだそうです。
アユは深い場所にいるので、まだたくさんいるそうですが、
モロコは浅瀬にいるので、ブラックバスなどに食べられて、
いなくなっているそうです。
いろいろ話を聞かして下さいました。
我が家に帰ってさっそく食べました。
醤油だきの小鮎(甘さ控えめ)、えび豆(ちょうどいい甘辛さ)
お酒のおつまみやお粥さんと一緒に頂きおいしかったです。
私は、三十数年ぶりに浮御堂を訪れました。
昔は浮御堂のあたりに葦などが生え、ひなびた感じでした。
建物は改築されても、平安の時代から現在まで、湖水にたつ浮御堂は、変わりなく琵琶湖や山々、そしてそこに住む人々を見守っているのだと思うと、悠久を感じます。
これからもずっとそうあるのでしょうね・・・!
ここでお月見をしてみたいです